Story

外界とは隔離された、地図に無い記憶喪失者達の村。

満月の夜に青年「ライゼ」はそこで目覚めた。過去の記憶が無いライゼは、同じ境遇の村人達との生活を余儀なくされる。

平穏な暮らしに甘んじつつも、外の世界や自らの過去を知りたいと悩むライゼ。

再び訪れた満月の夜、招かれざる来訪者と共に彼の宿命は再び動き出す。

壊れてしまった絆と心。これは、逃げたことへの罰なのか……？

己の過去との清算、運命に決着をつけるための旅が今始まる。

輝晶石、数百年前の科学文明にとって、主要エネルギーであった、自ら光を放つ魔石。

これを巡る王国と連合国家による、世界を二分する戦乱があった。

長きにわたる戦いは、神々を味方につけた連合国家の勝利で終わった。

しかし輝晶石は戦いでほぼ失われ、同時に石の力を借りていた高度な科学技術も瞬く間に消滅していった。

多くの神々は争いを嘆き、天へと帰って行った。地上に残った神々も、神殿の奥深くで眠りについた。

これが、数百年前に起こったとされる「輝晶大戦」

「悪逆非道の王国が、正義の鉄槌により滅んだ」

いつの時代も世界の歴史を作るのは勝者であり、数百年の時が経った今、戦争の真実を知るものは誰もいない。

そう"彼ら"以外は、誰も……